埼玉県三郷市 M様邸
外構
【埼玉県三郷市】M様邸樹木伐採工事を行いました。カミキリムシによる食害
埼玉県三郷市M様邸の桜は毎年大きく桜が咲いておりましたが、2025年に最後の力を振り絞って桜を咲かせた後、葉を実らせず、枯れてしまいました。
いろいろと聞いてみると何年か前に桜の枝をお客様で伐採し、その影響で桜が弱り、カミキリムシの食害にあったのではないかと思います。
中心部に大きな空洞穴がありカミキリムシの幼虫は木の内部特に心材に近い部分を食害しながら成長します。その結果、幹の中心部にこのような大きな不規則な形状のトンネルや空洞を形成します。
また周囲の木くず(フラス)があり周囲、特に左側に大量に見える細かな木くずは、カミキリムシの幼虫が木を削りながら排出する「フラス(フンと削りカスが混ざったもの)」である可能性が高いです。幼虫は木を食べ進む際にトンネルからこれらのフラスを押し出す習性があります。これが木の根元や幹の周辺に堆積している場合、活発な食害を受けていた証拠となります。
カミキリムシの幼虫は、木の内部を食い荒らすことで、水や栄養の通り道である導管や師管を寸断します。これにより木は徐々に水揚げや栄養供給ができなくなり、枝枯れが始まり、最終的には木全体が衰弱して枯死に至ります。
今回、桜が枯れてしまったという状況はこの典型的なカミキリムシによる被害と思われます。近年カミキリムシの被害は年々増していると聞きます。
ただ唯一、この桜は根が伸びてその先に桜の子どもを残しておりました。この子桜はしっかりと葉をつけていて、元気です。伐採時にお清めをし、桜に感謝しこの小さい桜を適切な時期(冬の前くらい)に親桜があった場所の近くに移植する計画でおります。
親桜の思いが宿るこの子桜が、新しい場所で健やかに育っていけるよう、慎重にしっかりと行います。